2016年2月17日水曜日

⚫️LittlePartyTOPIC【La danse dans le noire】


遂にこの日がやってきた。

キッチンでハンドドリップをしている私の耳に客席から、生演奏の「街角」が流れてきた。
流石に胸が熱くなった。
嬉しくて涙がこみ上げることなんて久しくなかった。

カフェ作りという名の朽ち果て始めたこの家の片付けと修繕を黙々とやっていた3年間。熱い気持ちと焦燥と反比例する体力と気力のバランスをとりながら自分をなだめ励まし信じ続けた長い日々。
はかどらない日には、眠る前に素朴で綺麗なフランスのタイルを貼る作業とこのLIVEの実現する日をイメージして目を閉じ床に就いた。

狭いこのカフェで20人近くの人に楽しんでもらうには。。。。
エントランスを直し、仮設のステージを作り、なんとか17席を用意した。
窓辺に置いたアイアンのアーチは、オルセー美術館の気分(^ν^)。。。のつもり。
ドレスコードはトリコロールの一色か帽子。
1ドリンクの他に自由に召し上がっていただくミルフィーユやチョコレートハートのコロッケもトリコロールのセッティング。
このお二人に出逢ったのは3年前、LIVEにKさんが誘ってくれた。この企画が決まったことを告げると諸手を挙げて喜んで応援体制宣言をしてくれた。これが強い心の支えになった。今日は従姉さんを連れて来てくださり、車での送り迎えも申し出てくださる。
1歳を過ぎた赤ちゃんのベビーシッターの為に叔母に来てもらった。
結局奇遇にも同い年のご近所のおば様たち含めて3人が「ザ、ベビーシッターズ」として立ち働いてくれた。
ドレスコードを喜んで熟しておしゃれを楽しんできてくれた洋服屋のHさん、バックのデザイナーのMちゃん、日本中忙しく飛び回る仕事で忙しいのに、万難を排して休みを取ってきてくれたYちゃん、リトルパーティーの蚤の市で買ったブラウスをうまく取り入れて素敵にコーディネートしてきた今日のベストドレッサー常連のNさん、ビデオ撮影を引き受けてくれたIさん、リトルパーティーの最初の男性客で皮作家のIさん、月曜の夜カフェでフットケアサービスしてくれるOさんはお祝いのお花を、中学時代からの友人でギャラリーにアクセサリーを出してくれているKさん、最近のヘビーユーザーでこよなくリトルパーティーを愛し応援してくれるMさん、ご近所のOさんとNさんコンビ、幼稚園からの幼馴染のフラワーアーチストのYこちゃん、当日は来られなかったけれど前の日に1人会場作りをしていた私をさりげなく手伝ってくれた同級生のNちゃん、急に来られなくなっったのにチケット代はカンパして下さった方。。。みんなが居て、来てくれて、この空間が素敵なLIVE会場になった。
遠い遠い昔パリに旅した時に浴びた空気と今日のこの日の情景ができるだけ嘘のない空間にする事、それが私の今日のミッションであると同時にパッションでもあった。

床の軋むリトルパーティーは、この日ばかりはかえってパリの古ぼけた宿屋のようにも感じた。
アコーディオンとギターの物悲しく熱い旋律が小さなカフェに集った人々の合間に沁みていく。

注文のドリンクをサーブし終えて、こっそりワインを一口飲んだ。
元から弱い私はすぐに酔いが回り、軋む床の上で覚えたてのタップを踏んで、踊っていた。
幸せだった。

一曲ずつみんなの拍手が部屋に満ちては引いていく。
溜息、ざわめき、泣き出してしまった赤ちゃんの声、全てが今日のLIVEだった。

楽しかった。素敵だった。たまにこうしてお洒落して、近くにLIVEでくるのもいいなあ。。。初っ端からやられた!なんか泣けてきちゃって。。。やっぱ生演奏はイイわあ!。またやってね。イイ時間だった。こういうの好きだったの!
ここに来ると、自分がまるで映画かドラマのワンシーンに登場したみたいな気持ちになるの。。。ヨカッタ、すごく良かったデス(^.^)
などなど、お客様は口々に帰って行かれた。

La danse dans le noire=暗闇でダンスを踊る

なんて素敵なユニット名


夕暮れの風に吹かれながら揺れる風船と一緒に、もう一度踊った。

また一つ夢が叶った。
まだまだ道の途中。

「やらなくてはいけないこと、やり遂げたいこと、やってみたいこと、やり直してみること。。。。その中で、リトルパーティーの活動は私にとってやり遂げることの一つです」そう挨拶して今日の小さなパーティーをお開きにした。

みなさんありがとう。
またご一緒にLittleParyを❤️(^_^)


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